島村和成「おいてけ堀日記」
編集後記

 先日、久しぶりに区民の別荘塩沢江戸川荘に行ってきました。(92歳の母を同行して) 相変わらずお料理がおいしく、スタッフの方々のサービスも良く、施設もきれいなので満喫できました。皆さん有難うございました。

 せっかくの機会なので、長岡の友人を訪ね市内を案内してもらいました。
中でも、山本五十六記念館では新しい発見があり、大変感動いたしました。


・明治17年、儒学者の家系に生まれた高野五十六は、聡明で、中学の頃からベンジャミン・フランクリンを尊敬し、猛勉強するなど広い視野を持っていた事。

・旧長岡藩家老・山本帯刀家を継ぎ、旧会津藩士族の娘と結婚。文武両道、質実剛健、常在戦場の長岡らしい精神に磨きがかかる一方、石油や航空に早くから注目。太平洋戦争開戦時、その先見性を世界に実証した。

・開戦にはあくまで反対で、「この身滅ぼすべし、この志奪うべからず」と、わが身の危険を省みず、日独伊三国同盟に断固反対した事。

展示品のなかでも特に次の揮毫は今の時代にも当てはまる気がして印象的でした。


国大なりといえども戦いを好まば必ず滅ぶ

  天下安んずるといえども若し戦わば必ず危うし

*野本互尊翁(1852〜1936)如是蔵博物館も必見の価値有り。
みずから互尊と名乗り、一途に社会のために生きようとした野本恭八郎
の生き方、考え方、またそれに共鳴した人々(山本五十六もその一人)の
資料が収蔵されております。
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